火星計算結果と観測結果との比較
モデル
- 開発版
- コンパイル時には以下のオプションを使用
- -DSLTT2D1DMONOTONIC -DKDONLY
モデルの使用要素
- プリミティブ方程式系
- セミ・ラグランジュ法による物質輸送
- 火星大気放射モデル
- 乱流混合 (Mellor and Yamada (1982) level 2.5)
- 惑星表面フラックス (Beljaars and Holtslag, 1991)
- 簡単陸面モデル (バケツモデル, 土壌熱伝導)
- 非対流性凝結 (Le Treut and Li, 1991)
- 乾燥対流調節 (e.g., Manabe et al., 1965)
- 火星雲モデル (移流, 乱流混合, 凝結による生成, 重力落下)
- 雲粒粒径を仮定
- ダスト分布: MGS scenario (Forget et al., 2001)
- 使用データ
- 放射パラメータ, 地形, 地面アルベド, 地面熱慣性, 地面温度計算フラグ, 地面温度
- 北極に H2O の永久極冠が存在することを仮定するために, 北極 (北緯 80 度以北) の地面に大量 (計算中になくならない量) の H2O 氷を置く.
- 南極に CO2 の永久極冠が存在することを仮定するために, 南極の地面温度を 145 K に固定.
- 注意: ここに示す計算では, 設定ミスにより, 地面アルベドと地面熱慣性は水平一様になっています.
- 放射パラメータ, 地形, 地面アルベド, 地面熱慣性, 地面温度計算フラグ, 地面温度
- 解像度: T21L36
- 積分時間: 20-30 火星年
個別設定・結果
MGS scenario, T21L36, H2O ice radius 2 um
- 標準実験
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, H2O ice radius 5 um
- 水氷雲の粒径 5 um
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, H2O ice radius 7 um
- 水氷雲の粒径 7 um
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, H2O ice radius 2 um, observed surface albedo and thermal inertia
- 観測に基づく惑星表面アルベド, 熱慣性
- データファイル
- 北極冠の熱慣性は 700 (J m-2 s-1/2 K-1) とした.
- データファイル
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, H2O ice radius 2 um, many convective adjustment
- 対流調節の最大回数 100
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, cloud model with variable ice radius
- 粒径を診断する雲モデル
- 凝結核数密度: 大気分子数密度の 1e-16
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, H2O ice radius 2 um, different radiation model
- 異なる放射モデル
- 詳細は書かない (面倒なので)
- パラメータファイル
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, many convective adjustment, cloud model with variable ice radius
- 対流調節の最大回数 100
- 粒径を診断する雲モデル
- 凝結核数密度: 大気分子数密度の 1e-16
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
MGS scenario, T21L36, many convective adjustment, different radiation model, cloud model with variable ice radius
- 対流調節の最大回数 100
- 異なる放射モデル
- 詳細は書かない (面倒なので)
- パラメータファイル
- 粒径を診断する雲モデル
- 凝結核数密度: 大気分子数密度の 1e-16
- namelist file
- 初期値生成 (大気)
- 初期値生成 (惑星表面)
- 実行 (このファイルは並列計算用, かつ 1-2 火星年計算用です)
- 結果
描画プログラム, スクリプト例
参考文献
- Forget, F., Y. Wanherdrick, and S. R. Lewis (2001), Validation of the Mars General Circulation Model and Climate Database with new spacecraft observations, in Work Package 7, Tech. Note 11369/95/NL/JG, Eur. Space Agency, Paris. (Available at <URL:http://www-mars.lmd.jussieu.fr/mars/esadoc/lmd/esadoc.html>.)