放射MTGメモ(2012/12/18)

参加者

  • 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、濱野景子、高橋康人、三上峻、大西将徳

吸収係数の計算(大西)

  • 温度、圧力、吸収線の波数範囲を与えて、吸収スペクトルを計算
    • 分子種はH2O (ドミナントな同位体のみ)
    • 一つの吸収線の計算範囲は、半値幅から見積もる
      • 1) a_D > a_L ならば a_D * 10

   * 2) a_L > a_D ならば a_L * 200

  • 検討事項
    • 波数分解能について
      • 高橋(康)さんは10^-2[cm-1]で計算しているが、圧力が低い場合には10^-4[cm-1]で計算している
      • 波数のlogで波数刻みを与えるのは、うまくいかない
      • 吸収線に合わせて刻みを与えるという方法もあるが、k-分布データを作るのは1回と考えれば、力技で(等間隔の波数幅を与えて)計算するのが良いのではないか
    • cut off について
      • 今回は、半値幅を基準に cut off を決めたが、計算された吸収スペクトルにcut off で切られたデータの不連続が見られる
        • 吸収線の強度によって広がりの幅は大きく違うので、吸収強度も考慮して cut off を決めた方が良いのではないか
        • 半値幅を基準にするのではなく、吸収の強さが、例えば10^-26[cm]以下になるまで計算、という具合に決定してはどうか
        • 関口さん、光田さんのD論では25[cm-1]まで計算するとしていたが、圧力が上がると100[cm-1]程度考慮しなければいけなくなる
    • 計算の妥当性の検証
      • 下記圧力温度範囲で、妥当性を検証
        • 圧力範囲: 1 [Pa] 〜 10^8 [Pa]
        • 温度範囲: 70 [K] 〜 3000 [K] (HITRANデータベースの温度範囲)
  • 単位系について
    • プログラム内部はSI単位系統一する
  • ToDo
    • 波数分解能、cut off について検討
    • 分子種を変えて計算できるように拡張

木星のガスの吸収線について(高橋)

  • 混合気体におけるk-分布法の計算についての確認
    • 混合気体の吸収断面積は、足してから並べ替える(並べ替えてから足しても意味のない量となってしまう)

次回の日程

  • 12/28(金) 9:00-