放射MTGメモ(2014/08/20)

参加者

  • 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

k-分布放射計算プログラムの開発(大西)

  • k-分布による放射計算プログラムの開発
    • US standard atmosphere の 5 profiles を同時に再現する吸収係数の計算
      • 吸収係数の温度圧力依存性
        • これまでの計算は2種類: 1. 温度圧力依存性なし, 2. 圧力依存性だけ考慮
        • 温度圧力依存性は, Chou et al., 2001 のような形を仮定すればよいだろう
      • バンドごとの吸収係数の決め方
        • 各層の加熱率をよく再現するように吸収係数を決めてきた
        • 地面との収支を合わせるために, Flux を合わせるように決めてはどうか
        • 評価関数の重みづけをどうするか
          • flux divergence, layer mass などで重みづけすることが考えられるが, まずは重み無しで試してみる
      • 吸収係数の確認
        • バンドごとに決めた吸収係数が, line-by-line の吸収スペクトルと比べておかしくないか確認
        • 吸収がとても弱い場合には, 始めから無視して計算することも検討
    • 同期回転惑星のプロファイルでの検討
      • 石渡さんから頂いたプロファイルで地表面が最高温, 最低温のプロファイルを抜き出した
      • GCM の計算で鉛直層の切り方はとても大切. 鉛直層の切り方と放射の関係について検討すべし
  • mtg 資料

木星大気の放射計算(高橋康)

  • 太陽放射 & 雲を入れた放射計算
    • 太陽定数, 雲の種類をパラメタに放射計算を実行
      • 太陽光を大気が反射していることは定性的に確認
      • アルベドの定量的な確認を行う
    • 5 micron 帯からの放射と 3 つの雲との関係を明らかにする計算を進めたい
  • 今後導入したい分子種
    • 炭化水素類
      • 上層に存在
      • line-by-line の吸収データベースは作成済み
    • 深部の分子種(GeH4, AsH4)
      • HITRAN にないため GEISA を使用
      • 分配関数をどうするかが課題
  • 遠赤外線スペクトル観測のデータ確認
    • ISO データアーカイブ
      • fits データ: c のライブラリで見れるようです

次回の日程

  • 8/25 (月) 9:00-