放射MTGメモ(2017/08/09)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 石渡正樹, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 幾何アルベドスペクトルの計算
- 放射源関数法を用いた日射計算
- 定式化の方針は良さそう
- フラックスとスペクトルの不整合
- そもそも何が問題なのか?
- TSSF法から計算されるアルベドスペクトルは、TS法とTSSF法でフラックスの計算値が違うこととどう関係するのか?
- どうすれば解決できるのか?あるいはできないのか?
- 大西さん方式のイタレーションを日射計算でも導入すれば解決できる?
- そもそも何が問題なのか?
- 放射源関数法を用いた日射計算
- モデルの評価
- アルベドのモデル/観測比の比較
- アルベド観測値のある 0.3~4um を 10cm-1 毎に比較
- 観測値の波長解像度は低いため線形内挿
- 平均値は ~10% ほどのずれだが偏差はかなり大きい
- 特に近赤外はかなりガタガタ
- アルベド観測値のある 0.3~4um を 10cm-1 毎に比較
- 最小二乗法
- 芳幸さん提案の方法でうまく決定できるか
- 近赤外のガタガタがどう影響するか
- 芳幸さん提案の方法でうまく決定できるか
- アルベドのモデル/観測比の比較
- 雲粒径の影響
- 現状ではいくつかの先行研究を見比べて nominal な値を決め打ちしている
- 成層圏ヘイズ 0.2um, 着色物質 0.1um, NH3 0.5um, NH4SH 3um, H2O 10um
- 粒径によりアルベドスペクトルはそこそこ変化するため、決め打ちするには相応の根拠が必要になる
- 先行研究と本研究のスペクトル比較
- 先行研究で粒径推定の根拠となったスペクトル解析の内容と、本モデルのスペクトルを比較して整合性を確認する
- ただし観測解釈モデルは本モデルと仮定・条件が違うため比較が難しい
- 三種の雲を区別して粒径を推定した研究はほとんど無い
- 先行研究で粒径推定の根拠となったスペクトル解析の内容と、本モデルのスペクトルを比較して整合性を確認する
- 現状ではいくつかの先行研究を見比べて nominal な値を決め打ちしている
- コメント
- TS法とTSSF法のずれ
- TSSF法が正しくないことはたしかだがTS法が正しいかどうかはわからない
- ズレについて考察するには単純なモデルでの振る舞いを検証するしかない
- 検証が済まないと対策は立てられない
- 単一波長・簡易大気モデルでの吸収・散乱の確認
- SSA=1でエネルギー保存するかを確認するなど
- 定式化が正しくても opacity 条件によってはうまくいっていない可能性もある
- あるいはコーディングにバグがあるかも
- そもそもTS法が正しいのはなぜ?
- TS法は多重散乱の放射伝達方程式をちゃんと解いてその結果を二方向近似したものなので正しい
- 熱放射でSF法を使うのは大気の温度分布による放射量変化の評価がTS法だとよろしくないため?
- よく理解できていないのでToonを読んで勉強しておく
- SWの内訳を区別して出力
- 直達光と散乱光の区別は出来るはず
- ベストモデルの構築
- モデル値と観測値の比ではなく偏差の2乗で評価する
- 比だと高アルベド波長帯でのずれが過小評価されてしまうため
- その偏差の二乗和が最小になるパラメータを求める → 最小二乗法
- 波数解像度は観測に併せてモデルを移動平均でなます
- モデル値と観測値の比ではなく偏差の2乗で評価する
- モデル構築の目処
- モデルの現状
- 熱放射および日射の加熱冷却を見積もるという目的は、現状のモデルで概ね達成できている
- スペクトルについても概形は一致している
- 以上より、議論に必要な要件は満たしていると言えるだろう
- 課題
- 「概ね」の度合いをどの程度詳細かつ定量的に示すべきかの詰めが出来ていない
- モデルの現状
- TS法とTSSF法のずれ
- mtg 資料
次回の日程
- 2017/08/17 (木) 09:00-