dcmodel ミーティング記録(2013/06/18)

参加者

  • 北大
    • 石渡, 小高, 山下, 荻原
  • 神戸大
    • 林, 高橋, 河合, 関
  • AICS
    • 西澤
  • 九大
    • 中島
  • 福大
    • 乙部
  • 京大
    • 竹広, 石岡

dcpam5 による木星計算その 1 (高橋) :

Schneider and Liu (2009) の追試

  • 乾燥大気モデル
  • 下面 3 bar
  • 放射強制長波短波それぞれ 1 色
  • 下部顕熱フラックス 5.7Wm^-2
  • 赤道東風しかできない(SL09 では木星と同じく西風になっている)
  • T85L30 で 10000 日モデル時間走らせるのに 3 〜 4 日実時間かかった (CoreI7, 8MPI 並列)

Lian and Showman (2010) もどきの計算

  • 湿潤大気モデル
  • SL09 & LS10 & 杉山 et al. (2009) のハイブリッド
  • 下面境界 30 bar
  • 放射強制長波短波それぞれ 1 色(LS10 では一様冷却)
  • 下部顕熱フラックス 5.7Wm^-2
  • 下面水蒸気混合比 6.1e-3 に固定
  • T21L30, T42L30, T85L30 それぞれ 10000 日でスピンアップ(オリジナルは鉛直 150 層)
  • 赤道は東風, ジェットの幅は SL09 もどき計算よりも幅広
  • 水平拡散以外摩擦はないけれど正常に走った
  • LS10 では南北温度差がないので, それが原因か?
    • 全球一様日射にすると赤道西風が生成される
  • 水蒸気分布が思わしくない, 下部境界よりも直上付近のほうが多くなっている.
    • 質量補正を止めると全く違う分布になってしまう.

dcpam5 による木星計算その 2 (竹広)

  • Liu and Schneider (2011) の追試
  • 惑星半径が地球の 2 倍以外は木星パラメター
  • 入射太陽放射分布の緯度経度が SL09 より緩やか
  • 下面熱流を 5,10,20,30 Wm^-2 と変化させる
  • T42L30 で 20000 日走らせるのに 3 〜 4 日@京大センター (8MPI,4OpenMPI ハイブリッド)
  • 下面熱流 5,10 Wm^-2 だと赤道東風, 20,30 だと赤道西風
  • ホフメラーダイアグラムで赤道西風のときには西向きに波が飛んでいる : ロスビー波の射出?

dcpam-mini での計算速度について (西澤)

  • dcpam-mini : 将来の HPCI のための調査研究
  • 地球的計算, T42L22, 積分時間 4 年 3 日
  • 4 プロセス並列
  • Xeon マシンと FX10(SPARC)
  • Xeon マシンではスレッド数を増やしても遅くなる
  • FX10 ではスレッド数を増やすと速くなる(自動並列が効いている?)
  • 計算時間はほとんど放射, 力学の OpenMP 機能が効いていない

次回日程

  • 2013 年 7 月 16 日(火) 10:00 より