dcmodel ミーティング記録(2013/09/03)
参加者
- 北大
- 石渡, 小高, 山下, 荻原
- 神戸大
- 林, 高橋, 中島, 河合, 関
- AICS
- 西澤
- 宇宙研
- 杉山, 樫村
- 福大
- 乙部
- 京大
- 石岡, 佐々木, 竹広
spml の GNU fortran 対応について(佐々木・竹広)
- spml のコンパイル・テストが GNU fortran で通るようになった. サンプルプログラムも正しく動作する.
- GNU fortran で spml を用いると, *t_module まわりの関数で入力配列の大きさが正しく渡されなかった
- at_module を *t_module から use するときに, only 句で関数の名前付けを変えるところがうまく解釈されていなかった (もしかしたら配列の添え字が 1 以外で始まる 2 次元以上の配列の場合のみ不具合があるのかも)
- 対処法 : *t_module で再度関数を定義し直した.
- transpose, reshape 文をなるべく使わないようにした.
- GNU fortran では namelist にコメントがあると正しく読み込まれないことが確認された
- 対処法 : spmodel sample では実行スクリプト内で namelist ファイルを作成するときに cat でなく grep あるいは sed でコメント文を削除する
doxygen 使用レポート(佐々木)
- 使ってみて良い点
- rdoc-f95 に比べて処理速度が速い
- call graph, caller graph が生成される
- TeX で式を書ける
- 日英並記も可能
- 気に入らない点
- 関数, 変数がすべて小文字になる
- namelist 処理してくれない
- 書き方の大きな変更点
- 行頭 !> で始まるところが処理される
- Markdown というマークアップ言語を使用
- モジュール名:関数名 という形で書くとリンクがつく
- 関数の引数の明示は tailing comment で !< から始める
- 移行に際しての問題
- コメントを書き換える手間がかかる
- doxygen の将来性
- doxygen への移行を前向きに考える
- rdoc-f95 の開発維持管理が大変. ruby 1.9 以降に対応するために一から作りなおさないといけない.
- rdoc の将来性自体も問題
- doxygen の課題 : 世の中では namelist 処理をどうしてるか
- コメントを変換しなくても見えるものはそれなりにできる. 試しに deepconv, dcpam のコードを通してみる.
- gtool, spml から移行を始めてみる(by 佐々木)
CReSS Mars の進捗報告(杉山)
- CReSS の修正点 : 大体できてきている
- 地形データ
- 物理定数
- 火星GCM(dcpam) の出力を初期値, 境界値に
- 物理過程
- 熱強制を導入
- Odaka et al. (2001) の鉛直 1 次元モデルの放射加熱分布を熱強制として与える計算が動いた
- 4 地点での実験, 平坦地形から複雑地形へ.
- 日中に対流混合層の発達
- 地表面温度 : 日変化の振幅, ピーク温度の時刻は従来の理論・観測研究と整合的
- 顕熱フラックス : Odaka et al. (2001) よりかなり大きい.
- 鉛直速度分布 : Large Eddy 計算と似た網目模様が見える.
- 複雑地形でも計算できるようになった.
- 今後の予定
- 火星固有の物理過程の移植と妥当性の検討
- 気象予測のさらなる実施
次回日程
- 2013 年 10 月 1 日(火) 10:00 より