dcmodel ミーティング記録(2019/07/11)
参加者
- 北大
- 石渡, 小高, 吉田, 村橋, 堀之内
- 神戸大
- 林, 高橋, 樫村, 河合, 塩尻, 藤林
- 松江高専
- 杉山
- 九大
- 中島
- 福大
- 乙部
- 京大
- 石岡, 竹広, 佐々木, 納多
ISPACK3 について(石岡)
- ISPACK2 まで
- ルジャンドル関数計算 : 漸化式の工夫 (JMSJ 論文)
- ISPACK2 での課題
- 2 のべき乗格子しばり
- 多層 MPI 並列, comm_world だけのコミュニケーター
- IPSACK3 開発
- 現在 FFT の開発が終了. ルジャンドル変換の開発もコアができている.
- 今回も FFT 自前開発を行う. ソースでかい fftw に依存するのを避ける
- FFT で 2,3,5 を因数とする格子数に対応
- Fortran90 で記述, 再帰命令を利用してソースを単純に.
- skylake でベンチマーク. FFT 部分は fvpack と同等の速度, fftw3 の倍速程度.
- 年度内にリリース目標
DCPAM の化学輸送モデル化の試み (納多)
- 化学モデル
- ROSE モデル(NCAR, 2000 年前後の中層大気モデル)から化学モジュールを取り出して DCPAM へ実装する(DCPAM-CHEM)
- DCPAM のトレーサー計算をチェックしてから化学過程を導入
- 計算例
- 計算と観測でチェック, 納多作成ラッパーのバグ取り.
- O3, Age of Air, 定性的にあってる
- N2O, CH4, H2O とだんだん合わなくなる
- まとめ
- 定量的にはまだ不十分
- 中層大気循環の知識の不足 : 修正ポイントが見えない
- 経験者(NCAR の専門家)とのコミュニケーションが必要
- ソースは非公開, お蔵入り
- ROSE モデルが非公開だから
- とりあえず余田さんにコードを渡す予定
DCPAM を使った金星大気計算について(高橋)
- DCPAM に重い放射過程を導入して, 現実的な時間で計算できるか試してみた
- 放射 : 相関 k 分布法
- 気体分布, 雲分布をそれらしい分布に固定
- T15L52, 100000 地球日(850 金星日, 400 金星回転)
- 計算時間
- SGI UV 300 (Intel Xeon E7-8857)
- 96 CPU, 12 MPI, 8 threads
- 5000 地球日積分に 1 日
- 放射計算が 90% 以上
- 結果
- 低安定度層に超回転風, 振幅少し弱い
- その下の領域の超回転風は結構弱い
- 他のグループの結果も同じような傾向
次回日程
- 2018/09 以降. メールにて調整