DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/11/15)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田
- CPS
- 樫村
高橋からの報告
DCPAM の地球計算で凍った土地のアルベドの振舞いがおかしい ことがわかった. 地面アルベドの値は Matthews (1983, 1984) のデータをもとに決めているのだが, Matthews の土地index で ice になっている領域に雪が降ると 地面アルベドは雪のアルベドに設定されるよう実装になっていた. Matthews の土地 index で ice となる領域のアルベドは0.7 程度で これまで DCPAM で設定されてた雪のアルベドは0.6 になっていたので, 雪が降るとアルベドが下がるという状況になっていた.
Forget の論文 (地球の古気候の計算だったかな) を見ると, ice 領域 のアルベドは bear soil の値が使われていたので, それに倣って 変更する予定.
- 時間ステップを小さくすると雲がものすごく増えるらしい という報告があった. 本当に時間ステップが効いているのかこれから確認する予定.
荻原からの報告
- ダストデビルによるダスト巻き上げフラックスに関する考察の続き.
- これまでに, 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合で, 大気加熱率の分布を比較していた. 安定度の違いに関する調査を おこなっている.
3 次元計算において得られた安定度は, 安定度が 0 に近くなっている境界層の高さは 東西平均地形を与えた場合の方が, 地形無しの場合よりも 若干高くなっていた.
この差がどれくらい意味のあるものかを考えるため, 1 次元計算で境界層の高さの fluctuation ってどの程度の 大きさになっているものなのかを調べている.
1 次元計算の設定を検討. 設定: 25S, Ls=270 の条件, Ps=542Pa
東西風はエクマン層上端における地衡風速を与えるようにしたい. 現在その見積りを行なっている. 3 次元計算の結果を見て, sigma =0.8 あたりの u の値を使う ことにする.
鉛直移流の計算に用いる鉛直流の値も 3 次元計算の結果を 見て決めることにする. sigma = 0.6 あたりの dz/dt の値を 使うことになりそう.
次回日程
2016 年 12 月 06 日 (火) 10:00-12:00 TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (荻原) まで.