DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/12/13)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田
松田からの報告
Abbot et al (2012), Abbot et al (2014) の論文のレビューを 行なった. この 2 つの論文は, 全球凍結状態から脱出できるかを検討したもの.
前回は Abbot et al (2012) の内容について説明を行なった. 全球凍結の脱出を考える場合, 雲の放射強制はかなり重要そうだ, という話だった.
今回は Abbot et al (2014) の内容について説明を行なった. 雲解像モデル (SAM) を使って雲の振舞いを調べた, という話.
SAM で, 現在地球の熱帯条件で計算すると, 短波放射強制力の 大きさと長波放射強制力の大きさはほぼコンパラ.
snowball 条件では, 短波放射強制力はものすごく減るけど, 長波放射強制力はあまり減らない. その結果, 雲による長波 強制力が勝って, 雲は大気を暖めることになる.
cloud mass flux を見てみると, snowball 条件の方が, 現在地球の熱帯条件に比べて大きくなっている.
次回日程
2016 年 12 月 20 日 (火) 16:00-18 :00 TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (荻原) まで.