DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/12/22)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田, 林
荻原からの報告
- ダストデビルによるダスト巻き上げフラックスに関する考察の続き.
- これまでに, 地形無しの場合と東西平均地形を与えた場合で, 大気加熱率の分布を比較していた. 安定度の違いに関する調査を おこなってきた.
東西一様地形を与えた GCM 計算と地形無しの GCM 計算では 安定層の高さが違っていた. 東西平均地形を与えた場合の方が 安定度の高さが高くなった.
この差は本当に意味のあるものかどうか検討するため 1 次元計算 を行なってきた.
- 今回は, GCM で得られた結果で上昇流域となっている地点 の鉛直流の鉛直分布を与えた 1 次元計算をおこなった (全回は空間平均した \dot{sigma} を与えていた).
1 次元計算の結果: 東西平均一様地形を与えた実験設定を模した 1 次元 計算でも地形無し実験を模した 1 次元計算 (両者の違いは ps の違い) でも 計算に与える u, v, w の大きさが大きければ安定層の高さは高くなっていた.
東西一様地形の方が対流層の高さは高くなるような傾向に あるようだが, 3 次元計算で出ていたほど差は大きくないし, 常に東西一様地形の方が高くなるというわけでもない.
結果として, 地形を変えた場合の安定層の高さの違い に関してうまく記述するのは難しいようだ.
高橋からの報告
荻原計算で不安定領域が残っていたので, それについて検討した. standard な場合 (dry adjustmentとdry adjustment を 100 回 繰りかえした場合で比較した. 解像度は T21L36.
結果は
http://dennou-k.gfd-dennou.org/library/dcpam/sample/2016-10-21_yot/Mars/
dry adjustment の回数によって子午面循環の強さが違う. 100 回の場合 (不安定を解消した場合) の方が弱い.
その理由は現時点ではわかっていない (まだ結果が出たばかりでもあるし).
松田からの報告
- 次に読む論文を相談して決める予定.
次回日程
2017 年 1 月 (日程調整中) TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (荻原) まで.