DCPAM 作業ミーティング記録 (2017/10/12)
参加者
- 北大
- 石渡, 荻原
- 神戸大
- 高橋(芳), 松田, 河合
荻原からの報告
放射不活性なダストを移流させた計算で効率因子を変えた実験を 行なったので, その結果を報告する.
これまで使ってたダスト巻き上げスキームの効率因子は Kahre et al (2006) に書かれていたものだったが, 今回は ダストの光学的深さがそれらしい値になるように. 風応力巻き上げスキームの効率因子はこれまでの 1/1000 倍に, ダストデビル巻き上げスキームの効率因子はこれまでの 100 倍に, した.
放射計算で使われるダスト量は MGS シナリオのもの.
その結果, ダストデビルによる巻き上げスキームで計算した場合のダスト量 (正しくはダストの光学的深さ)の季節変化が大きすぎてしまうようだ (正しくは, Ls=270 に おいて巻き上げられ過ぎてしまうように見える).
たしか, ダスト巻き上げフラックスを実装した時には, ここまで季節変化が大きくはなかったと思っていたので 昔の確認作業の内容をもう一回見直してみることにする.
巻き上げフラックスの計算の方に大きな問題が無いとすれば, ダスト沈降, 移流, 鉛直拡散のどれかに問題がある可能性が あるので再検討する.
松田からの報告
地球設定における太陽定数依存性実験
ice line が高緯度にあらわれる状態では, 初期値依存性が 出てきたので, 更に確認するため 初期値を変えて, S=1400 S=1500 などの場合の計算を行なった.
初期値を変えて探してみれば, ice line 緯度が 60 度から 80 度の 間になる状態がもういくつか見つかると考えて いたが, そのような結果にはならなかった. まだ, もうちょっとケースを増やしてみることにする.
S1450 と S1475 の比較を行なった.
S1475 の方が地表面温度が低いので, 大気の状態として何が違っているのかを確認したかった.
ハドレー循環の強度を比較したら S1450 の方がtuyokunatt
暴走温室状態を得るようにする.
これまでの実験シリーズでは暴走温室状態を得ることが できてない. 平衡状態に至るかすぐに落ちてしまうかのどちらか.
落ちる直前のリスタートファイルを作って 何が起きているのか調べることにする.
次回日程
2017 年 10 月 24 日 (火) 13:30-15:30 TV 会議にて. 接続希望は [email protected] (松田) まで.