放射MTGメモ(2012/07/23)
参加者
- 倉本圭、はしもとじょーじ、小高正嗣、高橋康人、大西将徳
Nakajima et al. 1992の再現(大西)
- 対流圏界面の決定と成層圏の放射平衡の計算
- 考えているアルゴリズム
- 1. FluxConvergenceが「負→正」となる二層をそれぞれ半分に分割
- 2. 分割された4つの層についてFluxConvergenceを計算
- 3. 1,2を繰り返し、「負→正」となるFluxConv.の値が十分小さくなったとき、その境界を対流圏界面と決める。
- 4. 圏界面より上の層ではFluxConvergenceの量に従って、温度を上昇させる
- 5. 成層圏の水蒸気量を変える
- 成層圏の水蒸気は対流圏界面の水蒸気混合比を上限に供給されると考える。
- 「飽和水蒸気量」or「圏界面の混合比」 の小さい方まで水蒸気量は引き上げられると考えて、水蒸気量を決定する。
- 6. Flux, FluxConvergenceを計算
- 7. 1-3により圏界面を決定する
- 8. 4-7をFluxConvergenceが小さくなるまで繰り返し計算する
- 考えているアルゴリズム
- 検討が必要な点など
- 対流圏界面は一つのパラメータとして、あらかじめあったグリッドに圏界面のグリッドを追加するのが良い。
- 圏界面の位置を動かしながら、放射平衡になるまで温度を変化させていくとき、圏界面の上下の温度はどのように決定するのか。下層(対流圏)は湿潤断熱減率、上層(成層圏)は加熱された温度に従って決めるが、圏界面が移動したときに、断熱でなかったところが断熱になってしまうことなどが考えられるが、それでよいのか。
- 「対流圏界面の位置」と「放射平衡大気の温度」。2つを同時に動かして収束させるのはよくない。片方ずつ動かして決定するのがよい。
- 放射平衡大気を収束させてから対流圏界面の位置を決定してはどうか。
- グリッドを細かく切らずに、放射平衡になるまで時間発展させる。
- 放射平衡に達したのち、圏界面を決定する(成層圏の温度も微修正される)。
- ToDo
- 放射平衡大気の計算
- 圏界面はグリッド上にあるとして成層圏の放射平衡を収束させたのちに、グリッドの間に圏界面を探しながら大気全体を収束させるプログラムを考える。
- 放射平衡大気の計算
木星のガスの吸収線について(高橋)
- HITRANデータの読み出し
- 光田さんはシェルスクリプトで読みだしていたことを確認。
- HITRANデータのドキュメントを確認して、データ読み出しを行う。
- HITRANのアイソトープについて
- HITRANは地球のアイソトープ比でデータが規格化されているので、地球以外の大気に使う場合には、その惑星の大気に合わせることが必要。
- 木星の場合に問題になるのはD。
- 惑星科学会での発表の投稿
- はしもとじょーじさん、大西も著者に。
- プログラムのデバッグなど積極的に大西に仕事を投げる。
- はしもとじょーじさん、大西も著者に。
次回の日程
- 7/30(月) 9:00-