放射MTGメモ(2012/10/01)
参加者
- はしもとじょーじ、高橋芳幸、高橋康人、大西将徳
Nakajima et al. 1992の再現(大西)
- Nakajima et al. 1992との計算結果の比較
- 計算コード
- https://www.gfd-dennou.org/GFD_Dennou_Club/dc-arch/dcrtm/model/onishi/Nakajima1992/nakajima_RadiatConvEqModel_NotPN.f90
- 計算条件
- 地表温度: 250[K], 280[K], 300[K], 320[K], 350[K], 400[K], 450[K], 500[K]
- 水蒸気吸収係数: 0.01[m^2/kg], 非凝結気体吸収係数: 0[m^2/kg]
- 鉛直グリッド数: 500
- 時間ステップ: 10^6[s](250[K], 280[K]), 10^5[s](300[K], 320[K], 350[K]), 10^4[s](400[K], 450[K], 500[K])
- 計算結果
- 地表面温度と射出限界関係(Fig.3), 圧力と温度、水蒸気混合比(Fig.4), 光学的厚さと温度、水蒸気混合比(Fig.5), どの結果もよく再現している
- 計算コード
- dennouスタイルでのプログラムのリライト
- 以下の3点をdennouスタイルに合わせる
- 1. 変数の書き換え
- 2. コメントの書き方をそろえる(RDOC処理ができる形式)
- 3. データの入出力(gtoolを使ったnetCDF出力)
- 以下の3点をdennouスタイルに合わせる
木星のガスの吸収線について(高橋)
- 連続吸収から線吸収を扱うプログラムに書き換える作業を進めている
ワークショップ「トランジット観測によるスーパーアースの大気組成と起源の解明」報告
- 放射コード開発への質問など
- 温度、圧力によって吸収スペクトルを書き出すプログラムはHITRANに用意されているのでは?
- HITRANで公開しているコードはあるが、吸収線の形などが地球用になっているので(金星でもうまくいかない)、他の惑星でうまくいくようにする必要がある
- 連続吸収データは昨年あたりからHITRANに入っている
- 中心星はどのような星を考えているのか?
- 地球の気象の場合、短波、長波と分けて考えることが多いが、我々のプログラムは中心星のスペクトルがどのようなものでも計算できるプログラムを目指す
- スーパーアースを探す観点では、温度の低いM型星が観測ターゲットとなっている
- 惑星の放射スペクトルから惑星環境のインバージョンはできるのか?
- スペクトルから大気の組成や温度・圧力のインバージョンはできない。そのスペクトルを再現するいくつかの可能性を示すことができる。
- 関根さん(東大)の講演では、スーパーアースの大気を理解するためには、大気化学モデルと3次元流体モデル(放射モデル)の結合が今後必要だと語られていた
- 温度、圧力によって吸収スペクトルを書き出すプログラムはHITRANに用意されているのでは?
次回の日程
- 10/10(水) 9:00- (10/8は祝日のため)
- 今後の定例ミーティングは火曜9:00-が有力(倉本さんがOKなら決定)