放射MTGメモ(2013/06/17)
参加者
- 石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋芳幸、濱野景子、高橋康人、大西将徳
line-by-line 放射計算プログラムの検証作業(大西)
- モデルで使用している物理定数について
- onishi モデルで使用していたものは、dennou モデル、はしもとじょーじさんプログラムで使用されていたものと同じ
- LBLRTM :"Constants from NIST May 2010“
- dennou モデルが CODATA 2010を使用することにならって、onishi モデルも CODATA 2010を使用する
- 入力パラメタである mixing ratio について
- LBLRTM の入力パラメタ "mixing ratio" は乾燥空気に対する考えている分子の割合
- これまで、LBLRTM の入力として "湿潤空気(全分子をふくむ)に対する分子の割合" を与えていた
- onishi モデルでは、全分子の数密度に対する、考えている分子の数密度を入力パラメタとしている
- 入力データの意味を正しく与えることで、LBLRTM と onishi モデルの違いのうち、分子のカラム量の寄与は 1% 程度小さくなった
- その結果、吸収係数の違い、カラム量の相対誤差はそれぞれ 1% 程度
- 吸収係数の相対誤差については、line shape の違いが原因であるか、確認(一本の line による相対誤差と、マルチラインの場合との整合性確認)
- カラム量の違いについては、平均分子量の与え方や、大気層中の分子の数をどう数えているのか確認してみる
- HITRAN 2012の公開
- mtg 資料
- To Do
- 物質の数の計算についての確認
- line shape の計算についての確認
木星大気の計算(高橋康)
- 吸収係数のline-by-line による計算
- mixing ratio をパラメタとして与えずに計算できないかを検討中
- mixing ratio は self broadening と foreign broadening の計算に必要だが、全てself or 全て foreign にした場合にあまり計算結果が変わらなければ、近似的にどちらかの値で代用することを検討
- 大西モデルとのずれについて
- H2O の吸収断面積の計算結果が、大西モデルと高橋(康)モデルで一部異なることが確認された
- 2500 - 2900 [cm-1]の領域
- この領域には H2O の同位体162が多く存在する
- 原因を確認中
- H2O の吸収断面積の計算結果が、大西モデルと高橋(康)モデルで一部異なることが確認された
- 放射計算の波数範囲について
- 前回のmtg時に、1000[cm-1]までの波数範囲の計算と、高波数を加えた場合の計算で、Fluxの鉛直プロファイルが異なることが指摘されたが、1000[cm-1]までの計算はまだ放射平衡に至っていなかった
- 2 [bar] より下層あたりに放射平衡層ができるのはなぜか?
- SPICA 性能評価のための計算
- 塩谷(えんや)圭吾先生(ISAS)からの依頼
- 観測で要求される波数分解能などの評価
- H2/He 比の変化が赤外スペクトルに与える影響の評価
- 系外惑星セミナーで話す予定
- 7/11(木) 17:00- 第一講演者, 18:10- 第二講演者(高橋康人)
- 7/11 は惑星大気セミナーもあり(13:30-17:00)
次回の日程
- 2013/06/24(月) 9:00-