放射MTGメモ(2014/02/03)

参加者

  • 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋芳幸、高橋康人、齊藤大晶、三上峻、大西将徳

line-by-line 放射計算プログラムの開発(大西)

  • 先行研究のH2O 連続吸収の扱いについて
    • 大きく2つのグループがある
      • 1. H2Oの連続吸収をMT_CKDモデルなどで導入(Goldblatt et al., 2013, Kopparapu et al., 2013 など)
        • 連続吸収の寄与はdimerが主という認識
        • 実験データの更新により、連続吸収モデルも更新され続けている
      • 2. H2Oの連続吸収は明示的に入れていない(Lupu et al., 2014, Freedman et al., 2008 など)
        • HITEMP2010よりもさらにline データの多いデータベースをもとにしている(Partridge & Schwenke, 1997, Barber et al., 2006)
        • おそらく、カットオフ無しで吸収断面積を計算している
        • 基本的に高温の天体を計算している研究なので、連続吸収の寄与は小さいという認識かもしれない
  • 学会発表、論文執筆に向けての方向性について
    • 我々の研究に近いGoldblatt et al., 2013, Kopparapu et al., 2013 などと比較して、どこを見どころにするか、またモデルをupdateする、などの立ち位置を考える
    • H2O 連続吸収の扱いの違う2つのグループの比較も悪くないが、カットオフなし計算が簡単に可能かなどを考える必要あり
  • 「大気は上から冷える」問題について
    • 酒井先生の境界層の鉛直分布観測に発端
    • "教科書的な" 地表面が熱的なforcing になっている、というモデルとは異なる観測結果
    • はしもとじょーじさんが、以前2色グレー大気で計算し、単色グレーとはかなり異なる結果
    • line by line で計算してみてはどうか
    • さらに水の量を変えてみる
    • モデルの検証(複数のプロファイルでLBLRTM とのflux の鉛直分布比較)も合わせて行う
  • mtg 資料

木星大気の計算(高橋康)

  • 散乱を入れた計算
    • 目的は日射を考慮した計算(短波まで考慮して計算をする必要がある)
    • 光田さんD論を参考にプログラミング
    • 計算はまだうまくいっていない(定数の単位の変換に問題?)
  • 連合大会での発表
    • 木星、土星の放射計算をテーマに
    • 放射コードの検証・修正が必要

タイタンの大気の計算(三上)

  • 修論提出完了(現在発表準備中。差し替え月末)
  • アンモニアを導入して計算をできるようにした
  • 蒸気圧までアンモニアを導入すると多すぎるので、5%入れて計算
  • カリスト条件での結果では、アンモニアの有無による違いは、高温の条件で顕著となる

次回の日程

  • 2014/02/13(木) 9:00-