放射MTGメモ(2014/11/05)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
k-分布放射計算プログラムの開発 (大西)
- 水蒸気の連続吸収を変えた放射計算
- Ptashnik et al., 2011 では, MT_CKD 2.5 は近赤外の窓領域で連続吸収を過小評価していることを示唆.
- Ptashnik et al., 2011 を参考に連続吸収スペクトルを作り, 水蒸気大気の放射計算を実行し, MT_CKD 2.5 の場合と比較.
- 波数領域 (4000-5000), (5800-6600), (7600-8200), (9300-10000) cm-1 の吸収断面積を大きくした.
- 組成は H2O のみ. 上空まで対流平衡プロファイル.
- 地表水量, 地表温度をパラメタとして計算.
- 結果
- 低温かつ高圧条件を通るプロファイルほど, 連続吸収の寄与が大きい.
- フラックス全体に対して, 連続吸収を変えたことによるフラックスの差は小さい.
- 飽和蒸気圧曲線ぷろふぁいるで Y band (1.2 micron) の輝度温度を比較した場合, MT_CKD 2.5 では425 [K] なのに対し, 連続吸収を変えた場合には 380 [K].
- コメントなど
- 観測する人にとって必要な情報を整理する.
- Mondelain et al., 2014 に 1.6 micron の最新の測定結果と過去の結果の比較あり.
- Kreidberg et al., 2014 に対する考察
- 適当な大気を仮定して, 透過光スペクトルがどうなるかオーダーの見積もりはできないか.
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- NH4SH の屈折率データを探し中
次回の日程
- 11/10 (月) 9:00-