放射MTGメモ(2015/01/13)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 水蒸気大気の地表面付近の net flux について
    • 拡散近似解に比べ, line-by-line 計算の結果は地表付近で小さくなっている.
    • 地表面での両者の違いは, 地表面から下のflux の有無による
      • 放射平衡になっていれば, 大気下端と地表面温度が同じ場合, flux は2倍違う(今考えているモデルは放射平衡でないが, 光学的に厚いので放射平衡に近い)
      • 地表面以下にも同じような大気がつながっていたと仮定して透過してくる flux を見積もると, 地表面での拡散近似解とnet flux 違い程度の flux になる.
    • 拡散近似解と net flux が異なる層の広がり (鉛直上空にどこまでずれているか) は, 光学的厚さが 1 になる高度のスペクトルを見れば確認できるはず.
  • 水蒸気大気の圏界面について
    • 倉本モデルから予想される高度から上空を等温として放射計算
      • 等温大気層の直下は, 加熱が強くなる: adiabat に比べ上空が高温になり, 下向き flux が増えたため
      • 等温大気層は冷却が強くなる: adiabat に比べ高温になったため
  • To Do
    • pure 水蒸気大気の放射計算を行った先行研究の確認: 最優先
    • H2O 量が多い系(上空までなかなか加熱に転じない系) で, さらに上空までの計算
  • mtg 資料

木星大気の放射計算 (高橋康)

  • 放射計算
    • 6 つの大気構造を仮定し, テスト計算.
    • 必要な考察
      • NH3 凝結や太陽放射の影響を調べる.
      • Local なスペクトル観測と大気構造の考察.
      • 放射対流平衡計算から reasonable な温度構造を与える.
    • コメントなど.
      • 平衡計算に 1, 2 週間かかるならばそれに頼る戦略は非現実的.
      • 優先順位をどうするか.

H2O 連続吸収の物理の解明

  • 石川名誉教授による Fermi's golden rule の補正とその周辺の物理の解説.
    • 10:30- 13:00
  • 次回の日程
    • 大西がメールで日程調整.

次回の日程

  • 1/19 (月) 9:00-