放射MTGメモ(2015/09/25)

参加者

  • 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 水蒸気混合大気の成層圏温度の推定
    • 地表面温度の違いによって, 成層圏の水蒸気量にジャンプが生じることを結論として示したい.
    • 上記の目標のために, 地表面温度をパラメタに, 温度・水蒸気の鉛直プロファイルを得ることを目指している.
    • line-by-line 放射計算により, 成層圏の温度を推定する.
      • 波数解像度は, 0.0001 cm-1 (0 - 3000cm-1), 0.01 cm-1 (3000 cm-1 より高波数)
      • 地表面温度は, 320, 340, 360 K. (350K 以上で高温成層圏となることが期待される)
      • 成層圏温度 (等温成層圏) は対空間冷却近似で得られた結果などから, 120K, 200K の場合を計算する.
      • 高解像度計算は, 計算コストがかかるので, 全体像をつかめるように計算をデザインする.
      • 340K は多重平衡解が得られるかもしれない.
  • mtg 資料

木星大気の放射計算(高橋康)

  • 論文の執筆
    • 論文の趣旨
      • 木星の放射冷却率構造を示す.
    • 現状不足している点
      • 短波長での太陽光吸収が十分に考察できていない
  • 短波長の放射計算
    • CH4 の吸収
      • Kuroda 2014 での CH4 の扱い
        • 11800 cm-1 までを扱っている.
        • HITRAN にない吸収データは, Fink 1978, OBrien 2002 などのバンドデータを導入している.
        • 上記の吸収バンドよりも高波数側は効かない(West 1992) としている. 要確認.
      • 現状の高橋康モデル
        • HITRAN2012, Beguier 2015 のデータを扱うことを考えている (11500 cm-1 まで)
        • Beguier 2015 は, wavenumber と intensity のデータしかない. 半値幅データなどをどうするか検討必要.
    • ラマン散乱
      • Cochram & Trafton 1978 にラマン散乱の計算式がある.
      • 上記文献を使えば, ラマン散乱の寄与を計算できそうだが, 温度依存性をどうするかなど, ラマン散乱について勉強が必要.
    • アルベド
      • Karkoschka 1998 などの観測と比較するために, geometric albedo が計算したい.
      • 上記の目的のために, 2 流近似の結果から天頂角方向の放射を逆算したい.
      • 角度方向に積分して放射伝達を計算した結果から, 放射の角度依存性を戻すのは難しいのではないか.
      • どの程度の精度が必要か? 0.05 くらい?
      • 幾つかの角度で計算する必要もあるのでは?

次回の日程

  • 10/05 (月) 9:00-