放射MTGメモ(2015/11/09)

参加者

  • 倉本圭, はしもとじょーじ, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 水蒸気混合大気について, 地表面温度と対流圏界面の温度の関係を明らかにしようとしている.
    • "修正された" 対空間冷却モデルによる低温成層圏, 高温成層圏の物理の考察
      • モデルによる加熱冷却率の計算には, 高解像度のフラックス計算が必要であり, 加熱冷却率の温度圧力依存性を簡単に計算することはできない.
      • 特定の条件で計算したフラックス, 吸収断面積を使って加熱冷却率の計算を行った.
      • 太陽放射による加熱は, 圏界面温度が上がるにつれて成層圏が光学的に厚くなり, 小さくなる.
      • 圏界面温度が低い場合, 温度とともに正味惑星放射による冷却率 (大気の射出と惑星放射による吸収を考慮した冷却率) が増大する.
      • 正味惑星放射による冷却率は, 光学的に厚くなると減少に転じる.
      • 正味惑星放射による冷却率は, 光学的に厚い極限では 0 になる.
    • 議論, コメントなど
      • 低温成層圏, 高温成層圏の物理の理解には正味惑星放射による冷却率の圏界面温度に対する関数形を理解することが大事.
      • 惑星放射だけでも低温の場合には冷却率はマイナスになる.
      • 成層圏が光学的に厚くなると, 正味惑星放射による冷却率は小さくなるが, マイナスにはならないだろう: 光学的に厚くなると下層からの放射が射出される層と圏界面の温度差が小さくなるため.
      • 上記のようだとすると, 高温成層圏は太陽放射がないと現れない.
      • 成層圏が光学的に厚い場合には, 下層からやってくる惑星放射はプランク関数としてもよいのでは.
      • 下層からやってくる惑星放射は, 圏界面から下の光学的厚さ = 1 あたりの温度の層から射出されるとしてモデル化できないか.
      • line-by-line 放射計算によるフラックスを使って, "修正された" 対空間冷却モデルによる描画点をもう少し増やす (20K 刻み).
  • mtg 資料

次回の日程

  • 11/16 (月) 9:00-