放射MTGメモ(2016/05/30)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
    • 放射対流平衡計算の実行
      • モデル
        • 吸収断面積の温度依存性無視 (120K 等温成層圏の場合の吸収断面積使用)
        • 波数解像度 0.01cm-1
        • 地表面温度 288K
        • H2O + CO2 355ppmv + N2
      • 結果
        • 初期の水蒸気量固定で, ほぼ収束状態.
        • 圏界面は, 180 - 190 K 付近.
        • 成層圏は, 上空で 150 K 付近, 一定に近い.
      • コメントなど
        • Kasting+2015 と同じ計算か?
          • k-分布 (Kasting) vs line-by-line
          • どちらも太陽光を与えているが, Kasting は real なスペクトルかどうかなどの詳細は不明.
        • さらに高速化できないか.
          • 重要な波数に絞って計算する.
          • 半値幅の圧力依存性を考えると, 1e-4 cm-1 の解像度を必要とするのは, さらに赤外の限られた波数領域でよいのではないか.
  • 気象学会, 地球惑星科学連合にて発表
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • 投稿論文
    • コメントの適用
    • 検討事項
      • 成層圏の NH3 存在度の制約
        • 物の量の不確定性についてはなんらか書く必要がある. どのように書くか迷っている.
          • 対流圏の加熱率への影響は**程度である.
          • 上空の NH3 は光化学により cold trap による上限よりも少なくなっている, ということの根拠の論文必要.
      • ヘイズの効果の見積もり
        • モデルヘイズ (Sro98) を入れて計算を行った.
          • ボンドアルベドはほぼあう: 0.37/0.34
          • アルベドスペクトルは全然あわない
          • 上部のみ加熱で対流圏への影響はわずか
        • ヘイズの不定性はどこまで示すべきか?
          • Sro98 は業界でよく使われている代表的なもの. そのような位置づけで示したらどうか.
          • ロバストに言えるところと, 不定性があるところを切り分けるとよい
          • 世の中の認識の現状を知ること必要
      • 5ミクロン帯スペクトルの考察に間違い
        • これまでの考察は解釈, 単位系変換を誤っていた.
        • 本モデルは全球平均観測の3倍くらい出てる.
        • 本モデルの雲密度は全球平均より小さい?
        • 粒径を変えて説明できないか?
          • 粒径を小さくすれば, 放射は観測値に近づくだろうが, 粒径の制約にあわない (観測の制約より小さくなる).
          • 先行研究の粒径による制約がそもそもどのようなものなのか?
  • 博士論文
    • スケジュールの変更を検討
    • 内容について
      • 木星熱放射に対する雲対流の影響を調べる, など内容のポイントを明確に.
  • mtg 資料

次回の日程

  • 6/8 (水) 9:00-