放射MTGメモ(2016/06/29)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 放射対流平衡計算による成層圏温度の推定
- 解像度の違いによる加熱率プロファイル
- 正確に、高速に計算するにはどの波数まで高解像度で計算すればよいか.
- やったこと
- 0-50, 0-100, 0-300, 0-1000, 0-3000 cm-1 を高解像度 (10^-4cm-1) で計算し, 10^-2 cm-1 で収束したプロファイルと比較
- 結論
- 惑星放射については 1000 cm-1 より低波数だけ高解像度計算すればよい.
- 太陽放射については高解像度計算しなくてもよい.
- コメント, 議論など
- line の本数と波数解像度の関係など, 物理的な考察とあわせて検討すべき.
- 放射対流平衡の計算について
- 現在の放射対流平衡計算は, 波数解像度と吸収係数の温度依存性について簡便な扱いをしている.
- 放射対流平衡構造を求めるに当たって, 最終的にはこれらをきちんと扱う
- 簡便計算に対して, ずれの大きな方を先に扱うのがよい
- 吸収係数の温度依存性を入れた場合も検討行う
- 放射時定数について
- 収束判定の基準となる量を導入したい.
- 対空間冷却の time scale を見積もってはどうか.
- 顕熱輸送について
- 顕熱輸送については, 温位勾配によって大気が混ざることを考えればよい.
- 解像度の違いによる加熱率プロファイル
- 放射モデル開発
- 吸収係数を出力できるよう改良
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 成層圏・対流圏ヘイズによる日射加熱の見積もり
- Zhang et al. 2013a, 2013b, 2015 レビュー
- ヘイズによる加熱・冷却の重要性を示した: 現状の放射バランスを説明しようとするとヘイズによる加熱・冷却を考えることが必要
- 今後の方針
- Zhang et al. を参考にヘイズを導入する.
- どのように導入するかについては, もう少し論文を読み込む必要がある.
- Zhang et al. 2013a, 2013b, 2015 レビュー
- mtg 資料
次回の日程
- 7/6 (水) 9:00-