放射MTGメモ(2016/12/14)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 金星モデル開発
- 高波数の一定輝度温度について
- 二方向近似モデルと DCRTM の計算を比較した
- 二方向近似モデルの放射伝達方程式は, mtg 資料参照.
- 一次散乱アルベドをパラメタに, 光学的厚さに対して透過率を比較
- DCRTM の計算では, 鉛直 1 層あたりの光学的厚さを 10, 1, 0.1 などと変化させて計算.
- 結果
- 散乱が強い場合, 鉛直 1 層内の光学的厚さが大きくなると, 透過率が 2 方向近似モデルと大きくずれる.
- 1 層の光学的厚さが 1 程度以下になるように計算する必要がある.
- 1 層の光学的厚さを小さくしても, 二方向近似モデルと DCRTM の透過率は一致しない
- 二方向近似の近似法によっていると考えられる.
- 数値計算の結果の正しさを議論するなら, Toon et al. (1989) の近似法による解析解と比較すべき.
- 散乱が強い場合, 鉛直 1 層内の光学的厚さが大きくなると, 透過率が 2 方向近似モデルと大きくずれる.
- 二方向近似モデルと DCRTM の計算を比較した
- 雲を含んだ放射計算に必要な, 光学物理量を計算するコードの実装
- 濃硫酸の複素屈折率データ
- このデータは, はしもとじょーじ さんが, 中島映至先生から頂いたもの.
- 出典は下記のようだが, ネットで中身にアクセスできない. 日本の図書館所蔵データにもないようだ.
- WCP document (WCP-55):Report of the Experts meeting on aerosols and their climatic effects (Wlliamsburg, VA, 28-30 March, 1983) eds. A. Deepak and H. E. Gerber
- 中島映至先生のコメントで、40ミクロン以上は意味ないデータ
- 40ミクロン以上は、同じ値である
- 濃硫酸データと一緒にリストされている Water-soluble の屈折率の実部が 1 より小さくなっている件
- 複素屈折率の実部は, 光との位相速度の比なので, 1より小さくなることはありえる.
- 出典の確認
- 東大の誰かに聞くのがよいのではないか? (濱野さんとか?)
- 濃硫酸の複素屈折率データ
- MT_CKD 連続吸収モデルの確認
- CO2 連続吸収の吸収係数 [m2 kg-1] は, 圧力に比例.
- 高波数の一定輝度温度について
- 水蒸気を含む大気の成層圏温度の推定
- 課題の整理をする.
- mtg 資料
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- Geometric Albedo 計算現状
- 方針
- Geometric Albedo 計算のために, 任意の位相角方向への Short Wave (SW) 放射計算をする.
- 計算方法
- Long Wave (LW) で用いている Two-Stream Source Function 法を SW 用に改変して計算する
- 主な改変箇所
- 広義 Two-Stream 法の係数 gamma を半球平均近似法から Eddington 法のものに変更
- 放射強度 I(mu) の定式化を半球平均近似法から Eddington 法を前提としたものに変更
- 直達放射項・黒体放射項を落とす
- 直達放射光は後から別途足す.
- 計算結果
- Tow-Stream 法とフラックスがまったく一致しない
- 放射強度定式化の改変以前より不一致がひどくなってしまった
- フラックスが正しく計算できない原因の候補
- まだ定式化に問題がある
- コードにバグがある
- 正しく計算できてるが計算法の精度上の問題
- 方針
- mtg 資料
次回の日程
- 12/21 (水) 9:00-