放射MTGメモ(2017/11/22)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 石渡正樹, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 重力
- 木星における正しい求め方
- どこまで近似すれば十分か
- 博論執筆状況
- 基本方針の確認
- 現状の問題
- 観測とモデルのスペクトル不一致
- 今後の見通し
- コメント
- 重力
- 動径方向の万有引力, 緯度方向の万有引力, 遠心力のベクトル和の大きさを求める
- 惑星中心を原点とする直交座標系で考えるのが良いだろう
- 動径方向の万有引力, 緯度方向の万有引力, 遠心力のベクトル和の大きさを求める
- スペクトル考察
- 熱放射
- スペクトル観測, 熱放射量観測, モデルという3者の整合性の検証が必要
- Fouchet et al., 2004, Li et al., 2012 と同様のフォーマットで作図して比較する
- 図示されているデータのリダクション法も要確認
- Li 2012 のスペクトル図は解像度がかなり粗いので有意な比較が出来るかは怪しいが、1000cm-1 付近のNH3吸収特徴の様子が違っているように見える?
- 直接データ提供を要請するのも手かも
- 重力加速度を正しく計算できれば、より低温の大気モデルがベストフィットするようになり辻褄が合うようになるのではないかと期待
- 日射
- 観測データは太陽との距離にも依存している可能性がある点に注意
- 着色物質の影響が無い波数帯でもアルベドが小さいことから、雲密度の見積もりが小さすぎると思われる
- Sromovsky et al., 2017がスペクトルを再現できる一方で我々のモデルは再現出来ていない理由を探る
- Sromovsky et al., 2017 の Crème Bluree モデルの雲 opacity と本モデルの雲の比較をおこなう
- 雲密度の調整
- <10000cm-1 だけでなく 15000cm-1 くらいまでのアルベドを使ってフィッティングする
- 可視波長付近のH2O feature の有無も参照する
- スペクトル考察の目的
- 現状ではただ決め打ちした結果だけを見て議論を推し進めようとしているが、スペクトルが合わない時点で大気放射場の理解が不十分であるため、議論も進まなくなっている
- 単に「大気モデルを決める」というだけの観点ではなく、放射モデルのアウトプットとして大気中の物理を考察する手がかりとして、スペクトルの成因をできるだけ詳細に議論するべき
- 熱放射
- 重力
- mtg 資料
次回の日程
- 2017/11/29(水) 14:00-