放射MTGメモ(2017/12/27)
参加者
- 林祥介, 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋芳幸, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 博論概要
- 放射エネルギー収支が決まる物理過程の解析
- 放射冷却と潜熱加熱からの対流間欠周期の推定
- 現状の課題
- 日射
- 幾何アルベドスペクトルの不一致
- <1um での吸収特徴
- ボンドアルベドが過大
- 幾何アルベドスペクトルの不一致
- 熱放射
- 放射スペクトルの不一致
- ピークとH2吸収帯での相対強度
- 対流圏界面から温度極小高度までの温度構造に依存?
- 着色物質による加熱の与え方で変化する可能性あり?
- 放射スペクトルの不一致
- 日射
- アルベド検証
- 雲と着色物質の分布と光学パラメータに依存する
- 以下のパラメータを振ってアルベドスペクトルとボンドアルベドを検証
- 予備審発表に関するコメント
- ECCMと杉山モデルの雲密度の差は移流よりも降雨の影響が大きい
- 杉山モデルでは放射強制に対する対流運動の応答を明らかにした
- エネルギー輸送量自体は放射強制の仮定に含まれている
- 放射強制の与え方とそれに応じた対流の変化を示すべき
- モデル開発の意義をどう主張するか
- 自分でモデルを作ることに対する意義の捉え方の問題
- 独自性・新規性を強調する必要は無い
- 杉山モデルと本研究の関係性
- 杉山モデルを用いるのは手法の一環なので、目的として強調するべきではない
- 特定の研究に依拠するよりも目的を一般化した方が良い
- 惑星放射スペクトルと日射スペクトル
- 図だと惑星放射の方が小さく見えるが、積分値としては日射と同程度であるべき
- 標準大気モデルの推定と最適化の内容の区別がわかりづらい
- 推定の一環として最適化をおこなったことがわかるようにするべき
- あらかじめ何を unknown とするのかを明示する
- まず基準となる大気モデルでの放射場を示し、それと観測のずれを説明するための最適化をおこなうという流れが良いだろう
- 現状の最適化は最小二乗法とは言い難い
- 単に残差二乗和で評価しているだけであり、それが最小になるまで追い込んではいないため
- 全球平均大気構造の推定では何がわかったことになるのか?
- モデル依存な部分とモデルに関わらず言えそうな部分の切り分けが必要
- 対流間欠周期の見積もり
- 式と表で表記が違うものは統一する
- 対流の際にH2Oがどれだけ供給されるのかは自明では無い
- 「湿潤断熱が放射冷却により徐々に乾燥断熱に近づき、それを下回ったときに対流が起きる」という説明の方がわかりやすいのでは?
- 潜熱加熱と放射冷却のバランスの式は本当に正しいのか? 杉山モデルでの周期はこの式で説明できるのか?
- この式と、杉山モデルと本研究での周期の差の説明はつじつまが合っていないように見える
- Fading / revival feature の間欠周期から推定される H2O 量は他の観測と調和的か? 多すぎるのではないか?
- エネルギー収支の整理
- 直達項と拡散項の分け方がわかりにくいので、正味吸収量を示すだけにした方がいいのでは?
- 長波についても上向き・下向きを区別して出力してみる
- mtg 資料
次回の日程
- 2018/01/05(金) 09:00-