放射MTGメモ(2018/01/17)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 石渡正樹, 高橋芳幸, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 幾何アルベドとボンドアルベド
- Sr17再現計算
- 着色物質 opacity 出力バグを修正
- 消散ではなく吸収のみの opacity を見ていたため消散を過大評価していた
- Sr17に比べて本モデルでの着色物質 opacity が小さかった原因もこれ
- 放射計算自体に影響は無し
- 粒径分布の比較
- 着色物質の光学パラメータ比較
- 線吸収データの確認
- 改良モデルでの再計算
- 着色物質 opacity 出力バグを修正
- 幾何アルベド平均値
- 修正して計算し直したところ、全体的にHanel 1981 よりも値が大きくなった
- Sr17再現計算
- 着色物質分布を改変した平衡計算
- 着色物質質量密度分布を圧力座標に対する正規分布に変更
- 0.2--0.6bar に分布し0.4bar でピークを持つ
- 0.2,0.6bar で密度がピークの1/100となる分布幅を与える
- 温位162--168Kで平衡計算中
- 着色物質質量密度分布を圧力座標に対する正規分布に変更
- コメント
- CH4 線吸収データ
- 現在用いているKT2010のデータは現実の木星スペクトルを元にしたデータのはずであり、これを用いても一致しない原因がどこにあるのかを明らかにするべき
- I/F と Fup/Fdown の比較
- 本来は異なる物理量なので単純比較はできないが、高橋モデルの二流近似とエディントン近似を考慮しても定数倍になるだけと予想され、波数変化の説明は困難
- I/Fの正確な定義についてはしもとさんからの参考文献を紹介していただく
- 高波数でアルベドスペクトルが一定になるのはなぜか?
- 着色物質のパラメータを見る限りでは徐々に吸収が強まりアルベドも低下するはず
- 要確認事項
- 30000cm-1 あたりの opacity の内訳
- 雲・着色物質それぞれの opacity への寄与
- Hanel 1981 の幾何アルベド平均値とボンドアルベド
- かなり不定性が大きい値と言える
- 波数範囲が狭い、Phase integral の波数依存性を考慮していない
- 高橋モデルではより大きい値になる
- 計算方法に誤りが無いか・先行研究を再確認したうえで、この問題提起とこれによる影響について考察した研究を示すような論文を出せるかもしれない
- 出来れば観測されているアルベドスペクトルを放射モデルで再現するところまで含めたい
- かなり不定性が大きい値と言える
- CH4 線吸収データ
- レイリー散乱の圧力依存性(高橋芳幸さんから)
- 誘電率の圧力依存性の影響は大きいように思われるがあまり問題とされないのはなぜか?
- 定式化の際にキャンセルされるのであまり効かない?
- Frohlich and Show 1980 参照
- mtg 資料
次回の日程
- 2018/01/24(水) 09:00-