惑星大気放射モデル 5 木星大気プロファイルの更新
概要
- 大気プロファイルを更新する
気体組成分布
先に気体組成分布を作成した際には, 体積混合比は深部では一様で, 飽和した高度以上では飽和体積混合比とし, 高度に対して単調減少する分布を考えた. この時に考慮した飽和蒸気圧は固体表面上の飽和蒸気圧であった.
ここでは, 固体表面上の飽和蒸気圧に加えて液体表面上の飽和蒸気圧も考慮した分布に更新する. 飽和蒸気圧の温度依存性は, Irwin (2009) の Table 4.5 (p.96) に基づいて与えると良い.
温度分布
観測された温度分布を用いる.
データは Planetary Data System (PDS) からダウンロードする.
- ダウンロード元は <URL:ftp://pds-atmospheres.nmsu.edu/PDS/data/gp_0001/>
- メモ: 2020 年 11 月 22 日現在, サイトにアクセスできない.
用いる温度データは Galileo 探査機 Atmospheric Structure Instrument (ASI) によって観測されたものである.
- 観測結果 1 (上部) (descent.tab)
- 書式説明 (descent.lbl)
- 1 カラム目 : 時間
- 2 カラム目 : 高度 (m)
- 3 カラム目 : 圧力 (bar)
- 4 カラム目 : 温度 (K)
- 5 カラム目 : 密度 (kg m-3)
- ...
- 書式説明 (descent.lbl)
- 観測結果 2 (下部) (upperatm.tab)
- 書式説明 (upperatm.lbl)
- 1 カラム目 : 時間
- 2 カラム目 : 高度 (km)
- 3 カラム目 : 圧力 (bar)
- 4 カラム目 : 温度 (K)
- 5 カラム目 : 密度 (kg m-3)
- ...
- 書式説明 (upperatm.lbl)
方針
- 上記の二つのファイルから, 圧力の対数で等間隔 (del log(p) = const.) に温度を計算する.
- 二つのファイルのファイルが持つ範囲の間のギャップは適当な方法で内挿する.
- 最後に全体を滑らかにする操作が必要かもしれない.