dcmodel ミーティング記録(2012/10/16)

参加者

  • 北大
    • 杉山, 山下, 荻原, 川畑
  • 神戸大
    • 林, 高橋(芳), 西澤, 納多, 高橋(由), 河合, 関
  • 宇宙研
    • 山本
  • 九大
    • 中島
  • 福大
    • 乙部
  • 京大
    • 石岡, 竹広

移流スキーム現況報告(山本)

  • 速度一定の 1 次元移流比較実験
    • エルミート 3 次補間 : undershoot が目立つ
    • 単調性を保つ非負フィルター
      • これまでに提唱されているもの
        • overshoot, undershoot を最大, 最小値あるいは極大, 極小でおさえる
        • テストすると非負ではあるが誤差が大きい.
      • Global Hole filling
        • 負になった部分を 0 にして穴を埋める.
        • 積分値が穴を埋める前とおなじになるように全体にファクターをかける.
      • 今回ためした方法
        • 誤差, 非保存性はいいけれども領域積分値が保存しない.
        • 全体に保存するようにファクターをかけるのはどうよ?
        • 密度をかけた領域積分値が保存して欲しい. セミラグを 2 回計算するのは無駄

dcpam 過飽和問題(高橋)

  • dcpam の計算で過飽和(ある設定では 120% 程度)が生じることが石岡さん(岡山)から報告された.
    • 大規模凝結の後に乾燥対流調節を行うことが原因
  • どうするべきか?
    • 新しい混合・凝結スキーム
      • 大規模凝結, 乾燥対流調節, 湿潤対流調節の統合?
    • 乾燥対流調節は必要か?
      • 鉛直乱流混合で表現されるべきもの?
      • 鉛直解像度が高くないので鉛直乱流混合に任せるのはうまくない.
      • 中立までにまぜるのがきつすぎるかも?
    • 対策はいまのところわからない
    • ちなみに dcpam の乾燥対流調節は運動量, 物質をまぜない
      • 実際には混ぜるのであろう.
    • 低解像度モデルの限界.
      • 120% 程度の過飽和は気にしない.
      • 気になるなら時間平均して出力とか.
      • Relaxed Arakawa scheme を使ってみてもらう.
      • 対流調節をやめてみる.

dcpam と deepconv 物理過程の共有について(高橋・小高)

  • 出力時の軸名称の違い
    • 軸名称を変数にしておく. 軸情報管理モジュールを持たせておく.
  • ものの管理方法が異なる
    • composition module の内容
  • 飽和蒸気圧のあつかい
    • API が共通化されていない
  • 根本問題は dcpam と deepconv のモジュール依存関係が異なるため
    • 今大改造を行うべきではない?
    • wrapper をかませて対処できるレベルではないのか?
  • 少数の関係者で集まって別途議論すべし.

次回ミーティング日程

  • 2012 年 11 月 6 日(火) 10:00 より.